歯科疾患と全身疾患|医科歯科連携に力を入れてる福岡市の歯科医院
医科歯科連携は、患者の全身的な健康と福祉を向上させるために非常に重要です。全身の健康状態と口腔の健康状態は密接に関連しており、お互いに影響を与え合います。特に、高齢者や慢性疾患を持つ患者において、医科と歯科の統合的なケアはその重要性が一層増しています。歯周病の影響が有名ですが他にも色々とあります。
医科歯科連携の重要性
- 口腔と全身の健康の関連性 近年、口腔の健康が全身の健康に与える影響についての研究が進んでいます。特に以下の点が注目されています:
- 歯周病と循環器疾患:歯周病は動脈硬化や心疾患と関連があり、口腔内の炎症が全身の炎症反応に影響を及ぼすことが示唆されています。
- 糖尿病と歯周病:糖尿病患者は歯周病のリスクが高く、歯周病が糖尿病の血糖コントロールを悪化させるという双方向の関係があります。
- 誤嚥性肺炎:高齢者の肺炎の一因として誤嚥性肺炎が挙げられます。口腔ケアの不十分さがこれに影響を及ぼすことが知られています。
- 妊娠と歯周病:妊娠中の歯周病は早産や低体重児出産のリスクを高める可能性が示唆されています。
- 睡眠時無呼吸症候群:歯列不正や低位舌、舌小帯の異常などで閉塞性睡眠時無呼吸症候群を引き起こすことがあります。原因療法や重症化予防として小児期からの診査が必要です。
- 患者中心の医療の実現 医科歯科連携は、患者中心の包括的な医療を実現するために重要です。患者のニーズや全身状態を総合的に考慮した治療計画を立てることで、より良い治療成果を得ることが期待されます。
野菜から食べてくださいね!
はーい
炭水化物が多すぎます、たんぱく質中心の食事にしましょうね!
・・・
食事が炭水化物中心になってる理由を改善しないと解決しない事もあります。
歯が欠損してたり、歯周病で歯がグラグラしてたり、噛み合わせ(歯並び)が悪いとしっかり噛む事がそもそも出来ません。
噛めてますか?と聞くと「大丈夫です」とお答えになります。
それは今の自分の状況で「噛める物」を噛んで食事が出来てるという答えです。噛みやすい食物⇒たんぱく質より炭水化物、これが原因である事が多いです。
子供の頃から低位舌、舌前突癖がある事も多いです(舌小帯短縮症等)
そのまま成長すると飲み込みが苦手で誤嚥し易くなります。
給食食べるのが遅い、サ行やラ行の発音が苦手、前歯が出っ歯になってきたとかの症状を見逃さずに口腔機能全体を診て対応する事が重要です。飲み込みにくいと飲み込みやすい物を好むようにもなります。
将来的に誤嚥性肺炎や睡眠時無呼吸症候群を引き起こしやすくなる可能性もあります。小児期(4歳~)頃からの対応が重要です。
効果的な医科歯科連携の取り組み
- チーム医療の推進 医師、歯科医師、看護師、薬剤師、栄養士など、多職種が連携するチーム医療は、包括的な患者ケアを実現するために有効です。チーム全体で患者の情報を共有し、治療計画を立てることで、最適なケアを提供できます。
- 連携モデルの構築 地域の医科・歯科医療機関が連携して患者のケアを行う「医科歯科連携モデル」を構築することが重要です。例えば、病院歯科と地域歯科医院が連携することで、入院中および退院後の一貫した口腔ケアが可能になります。
- 患者教育 患者自身が口腔と全身の健康に関する知識を持つことは、医科歯科連携を促進する上で重要です。医療機関は、患者に対して口腔ケアの重要性や全身への影響についての情報提供を行うべきです。
- 連携ネットワークの構築 地域の医科・歯科医療機関、行政、介護施設などが協力して、連携ネットワークを構築することが重要です。これにより、患者の全身状態と口腔状態に基づいた包括的なケアが可能となります。
目指す道
医科と歯科の連携は、患者の全身的な健康を維持・向上させるために欠かせない要素です。現状の課題を克服し、効果的な連携を実現するためには、医科と歯科が互いに協力し合い、患者中心の医療を提供することが求められます。チーム医療や連携モデルの構築、患者教育、ネットワークの整備を通じて、真に患者に寄り添う医科歯科連携を推進していきましょう。
私たち歯科医療法人紹介|歯周病専門医
佐世保市に本院、福岡市に7院あります。
- スマイルライン歯科・矯正歯科佐世保
- スマイルライン歯科・矯正歯科マークイズ福岡ももち
- スマイルライン歯科・矯正歯科アイランドシティ
- スマイルライン歯科・矯正歯科六本松
- スマイルライン歯科・矯正歯科博多駅南
- スマイルライン歯科・矯正歯科天神
- スマイルライン歯科・矯正歯科博多
- 香椎照葉子供とママの歯科医院
歯科医師 31名 歯科衛生士 31名 管理栄養士 10名 歯科技工士 6名 受付事務他 26名
日本歯周病学会認定歯周病専門医3名在籍
日本臨床歯周病学会認定研修施設
歯周病は大学病院なら歯周病科です。ところが開業医では、歯科、小児歯科、矯正歯科、歯科口腔外科のみしか診療科目を看板掲示できません。このことが患者さんが歯周病でどこを受診すればいいのか解りにくくしてます。
医療法人博道会は、3名の日本歯周病学会認定歯周病専門医が在籍し、専門的歯周病治療に対応出来る歯科クリニックです。
歯周病は全身の健康にも深く関わっています。気になる症状があれば、早めにご相談ください。
日本歯周病学会認定専門医は、全国歯科医師約10万人中約1000名の歯周治療専門医がライセンスを持つ歯周病の歯医者です。
歯科訪問診療連携先募集中
歯科訪問診療と歯周病および誤嚥性肺炎予防について
日本の高齢化が進む中で、歯科訪問診療の重要性がますます高まっています。高齢者や身体的な制約から歯科医院への通院が困難な患者に対して、歯科医師が自宅や施設に訪問して診療を行うことは、口腔ケアの充実と全身の健康維持に大きく貢献します。特に、歯周病と誤嚥性肺炎の予防は、高齢者の健康を守るために重要な課題です。
私たち本院は佐世保にあります。佐世保市は福岡市より先に高齢化が進んだこともあり博道会では20年以上前から歯科訪問診療に取り組んでます。。訪問診療では離島も抱える佐世保市の方が先輩です。
福岡に来て思うことは、基本的な事も行われず誤嚥性肺炎を起こしている状況に出会います。(下記参照)
誤嚥性肺炎予防の盲点
歯科訪問診療は、患者の生活環境に合わせたケアを提供することで、口腔の健康維持を図ります。歯科医師や歯科衛生士が定期的に訪問し、歯のクリーニングや虫歯治療、義歯の調整などを行います。また、患者やその家族、介護スタッフに対して適切な口腔ケアの方法を指導し、日常のケアを支援します。
現場では基本的な知識を持たずに介護が行われてる事もあります。
一例として、夜間就寝時は義歯の装着が必要です、夜間就寝時の唾液不顕性誤嚥による誤嚥性肺炎も多いと言われてます。
同じように流動食やキザミ食でも義歯装着は必ず必要です。奥歯の接触がなくなると誤嚥を起こしやすくなります。
歯は噛むためだけでなく、飲み込むためにも必要です。
多くの歯科医院では咬む設備の修理(虫歯や入れ歯への対応)だけで、飲み込む機能に無関心であるがために、間違って夜間義歯を外してしまいます。
誤嚥性肺炎がなかなか無くならない介護施設や医療施設の方、夜間就寝時に入れ歯入れてますか?
一度現場をご確認下さい。
夜寝るときに入れ歯を外すと誤嚥性肺炎を起こしやすいですよ! 必ず入れて寝てください。
妊婦さんの歯周病治療・予防
早産予防における医科歯科連携について
妊娠中は、つわりにより十分に歯磨きが行えず、磨き残しにより、歯肉の炎症が起こりやすく、歯周病になる人が多くなります。
さらに、妊婦が歯周病になると、早産となるリスクが高まるといわれています。
これは、歯周病の炎症によりサイトカイン(炎症によって増える生理活性物質)が増加し、プロスタグランディン(子宮の収縮などに関わる生理活性物質)などが分泌され、胎盤に影響するためと考えられています。
スマイルライン歯科・矯正歯科では、妊婦さんを対象に「マタニティ歯周病外来」の受付をおこなっております。
各種検査のうえ、妊婦さんのお口の状態と歯周病に対する正しい知識をお伝えするとともに、ご自宅でできる効果的な歯磨きの方法の指導や、プラーク・歯石の除去など、歯科衛生士が中心に優しく丁寧に対応致します。
医科歯科連携のメリットは?
医科歯科連携には以下のメリットがあります:
患者の利益:医科と歯科の連携により、患者の総合的な健康管理が可能となります。身体の状態と口腔の健康は密接に関連しており、疾患の早期発見や予防、治療の継続性を確保することができます。
疾患の総合的な治療:医科と歯科の専門家が協力することにより、身体全体の健康状態を考慮した疾患の治療が可能です。例えば、心臓病や糖尿病などの慢性疾患の治療において、口腔の健康状態が重要となることがあります。
予防と教育:医科歯科連携により、予防と教育の機会が増えます。患者に対して口腔衛生の重要性や適切なケア方法を教えることで、口腔疾患の予防や病気の進行を防ぐことができます。
治療の効率化:医科と歯科の連携により、患者の治療プランの調整や情報の共有がスムーズに行えます。これにより、患者の状態を総合的に把握し、適切な治療を提供することができます。
歯周病を治療する事でHbA1cはどうなる?
歯周病の積極的な治療を受けた患者は、HbA1cが平均して0.6%より低下していた。 歯周病を積極的に治療することで、血糖コントロールは改善することが示された。 また、慢性的な炎症も減少していた。 これにより、心臓病、脳卒中、腎臓病などの深刻な糖尿病合併症のリスクを下げることができるという報告があります。
医科歯科連携は必要ですか?
医科と歯科の連携は、患者の全身的な健康と福祉を向上させるために不可欠です。 全身の健康状態と口腔の健康状態は密接に関連しており、それぞれが相互に影響を及ぼします。 特に、高齢者や慢性疾患を抱える患者において、医科と歯科の統合的なケアは重要性を増しています
糖尿病と歯周病は医科歯科連携でどう関係していますか?
糖尿病と歯周病は密接な相互関係にあると考えられています。 糖尿病があると免疫機能の低下や血流の悪化、唾液の減少などのため歯周病になりやすく、歯周病はインスリン作用を阻害するため糖尿病の悪化につながりやすいとされます。
歯周病を発症するしくみ
歯周病の原因である歯周病菌は、体内に存在する菌のひとつです。からだが歯周病菌に対して適正な免疫反応を示しているうちは発症することはありません。
しかし口腔内の歯周病菌が増え、中でも悪い菌が増えていってしまうと、免疫反応では対処しきれなくなってしまいます。そうなると、これまで歯周病菌と戦ってきた免疫が、歯周組織を攻撃する側にまわってしまうのです。こうして歯周病が進み、歯の骨まで溶かしていきます。治療はなかなか困難で、まず出来るだけ重症化予防する事が重要です。
歯周病の治療について
歯周病は口腔内に増殖した歯周病菌が出す毒素によって、炎症が起こる感染症です。そこで歯周病を治療するには、日々の徹底した管理(プラークコントロール)と歯科医院での歯周病治療で、口腔内の歯周病菌をできるだけ減らしていくことがポイントです。
歯周病治療では、専用の器具を使用して、歯周病菌の棲み家であるプラーク(歯垢)や歯石を徹底除去します。さらに、毎日の歯みがきで歯周病菌の増殖を抑えられるように、患者様に合わせた歯みがき指導を行っています。
常在菌なので完全除去は難しい
歯周病菌は体内に存在する「常在菌」のため、完全に除去することは不可能です。しかし菌が存在していたとしても、免疫力があれば菌の活動を抑えることができます。すなわち、歯周病菌をうまくコントロールして、免疫で対処できるくらいの量に抑えることができれば歯周病が重症化することはありません。全身状態を良くすることがとても大切です。
歯周治療は治療後の定期メインテナンスがとても重要です。資格を持つ歯科衛生士が対応します。
全身疾患のつながりについての復習
- 歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨など、お口の中だけの病気ではありません。歯周病は、全身の健康にも大きく影響を及ぼすことが分かっています。歯周病菌が血液を介して全身に運ばれることによって、様々な病気を引き起こすのです。
- 狭心症・心筋梗塞血管を詰まらせる原因となる「血栓」と歯周病菌に関係があることが知られています。血栓によって血管が詰まることで、狭心症や心筋梗塞などの心疾患を引き起こします。
歯周病の人は1.15~1.24倍リスクがあがります。 - 脳梗塞血栓によって脳の血管が詰まることにより、脳梗塞を起こすリスクが高まります。歯周病患者はそうでない人にくらべて2.8倍も脳梗塞リスクが高いといわれています。
- 肺炎誤嚥(ごえん)によって歯周病菌が気管に入り込んで肺にまで到達すると、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。とくに高齢の方は注意が必要です。
- 動脈硬化おかゆ状の沈着物が血管内に溜まり血管を狭めることで動脈硬化を引き起こすといわれています。この沈着物内に歯周病菌が検出されたという報告があります。
- 肥満歯周病は生活習慣病のひとつであり、肥満とも深い関係があります。歯周病と診断された人が肥満になったり、肥満の方の歯周病リスクが高まったりします。
- 糖尿病糖尿病と歯周病は、お互いの病状を悪化させる関係であることが指摘されています。その原因としては、インスリンの働きが低下することによるといわれています。
- 骨粗鬆症骨粗鬆症になると歯を支える歯槽骨という骨ももろくなって来る事があります。このため、歯周病の病状の悪化リスクが高まります。
- 低体重児出産・早産
- 睡眠時無呼吸症候群は歯列不正や低位舌、舌小帯の異常の組み合わせで閉塞性の睡眠時無呼吸症候群を引き起こすことがあります。原因療法や重症化予防として小児期からの診査が必要です。
- 潜在性の鉄欠乏により免疫力が低下し、若い女性の方で歯周病が進行する事があります。
医療法人博道会 理事長 大串 博
理事長・院長 大串 博
歯科医師臨床研修指導医
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会専門医
日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医
日本臨床歯周病学会 歯周インプラント指導医
日本顎咬合学会 認定医
日本アンチエイジング歯科学会認定医
日本歯科医師会認定産業歯科医
インビザライン社認定ダイヤモンドドクター
日本審美歯科学会会員
日本血液学会会員
点滴療法研究会会員 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
日本口腔ケア学会 評議員
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